黒川清流公園・東豊田緑地保全地域周辺(2019年9月)

中央図書館下湧水とセットで、豊田駅北東にある黒川清流公園と東豊田緑地保全地域を訪れました。

東豊田緑地保全地域は、「日野市のほぼ中心部、日野台地の東南端にある段丘崖の樹林地である。(略) 崖の下部には湧水があり、(以下省略)」(東京都環境局ホームページより引用)とあるように、市街地中心部でありながらも自然が残され、湧水も見られる地域です。

この記事では、同保全地域内の清水谷公園、黒川清流公園、保全地域外ではあるものの湧水を通している山王下公園を掲載します。

1.清水谷公園

清水谷公園は同保全地域の最も西、豊田駅に近い側にあります。
公園とは言うものの、ベンチと掲示板、それに池があるのみで、遊ぶための公園という感じではありません。
(手入れがあまりされていないというか、自然そのままというか…といった感じです)


木がかなり茂っているので、池の奥の方の様子ははっきりわかりません。水質は湧水のはずなので悪くはないと思うのですが、すごくきれいという感じではありません。

この池から流れ出る水は道路に沿って山王下公園へと流れ、別の水路へと合流します。


2.山王下公園

山王下公園は、園内に清水谷公園からの流れを通した公園です。こちらも遊具などはなく、小さな緑地という感じです。


写真右側が清水谷公園です。流れてくる水の一部を水路に流し(写真右下)、それ以外を公園内へ通している(苔が生えた配管)ものと思われます。



公園内の流れはこんな感じ。周りがロープで囲われているので子どもの水遊びなどはできません。



この公園の前から、一度住宅の裏手になっていた保全地域が道路沿いに出てきます。林の端から道路の側溝へと流れる水が見られ、ここが一番湧水っぽい風景かもしれません。
(道路の保全地域側には歩道が無いので、交通量は少ないですが近づくときは要注意です。)
2021.8.2追記 この湧水は「剣道場前湧水」と呼ばれているようです。


3.黒川清流公園

黒川清流公園は山王下公園から道路を一本挟み、遊歩道を北東へ進んだ先にあります。




まず見えてくるのがあずまや池。名前の通り四阿があります。(ただし夜間は閉鎖されるようです)
ここから道路沿いに公園の逆端まで水が流れています。



道路沿いの水路はこんな感じ。歩道が確保され、ずっと道路に沿っていますが、所々で公園内からの流れが合流したり、公園内で親水広場のようになっている場所があります。



公園内からの流れの一つ、清流広場付近には手づくり郷土賞のプレートが。平成2年に指定されたようです。



2つ目の池、大池ではカルガモや鯉の姿も見られました。



その後も同じように道路沿いを流れ、中央線と交差する直前にひょうたん池があります。
ここが公園の端となっていて、水も排水口のようなところへと流れていきます(航空写真で見る限り、暗渠で線路・住宅街を越え、しばらく先でまた開渠になっているものと思われます)。

豊田駅からここまでがおよそ1.2キロメートル、往復しても3キロにはならないので、短時間の散歩に向いていると思います。気が向いたら、駅の反対側の豊田用水(未訪問)や中央図書館下湧水へと足を延ばすのもよいかもしれません。

※地図上に示したライン・マーカーは正確な位置ではありません。

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