祖師谷住宅(2024.9)

世田谷区祖師谷2丁目にある祖師谷住宅を見てきました。

祖師谷住宅は1955~56年に建設された公社住宅で、都内の団地としてもかなり古い部類です。現在は建替事業が始まり、今後は既存住棟の解体と「カーメスト祖師谷」としての新築工事がエリアを分けた上で2038年頃にかけて行われる見通しとなっています。


最寄り駅は小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅。ここから祖師谷商店街(祖師谷通り)を北に向かうと団地の南西端に出ます。駅からも徒歩圏内かつ、商店街で賑わっているように感じられ、周辺の住環境としては申し分なさそうです。

団地のエリアに入った最初の印象は「緑が多い」。メインの通りがけやき並木になっているほか、住棟の間にも木があり、23区の団地とは思えない雰囲気でした。

給水塔は団地南側の中央、22号棟の隣に。小田急の電車からも見ることができます。塗装の具合とかを見る限り古びている感じがあるのは否めません。

4階建・階段室タイプの住棟が基本的なスタイルの中で、目を引くのが28号棟。2階建の住棟ですが、外付けの階段があり上下で異なる部屋となっている構造です。2階建ならテラスハウスタイプのイメージが強く、この形はあまり見ないような…。




最後に第1期工区で近々解体が始まると思われる31号棟~37号棟のエリアをひと回り。すでに解体が始まっているものと思っていましたが、この時点では本格的な解体や仮囲い等の設置に着手している様子はなく、三角コーンで簡易的に立ち入り禁止とされているほか、小型重機の搬入が行われた状態でした。(とはいえ、住民と思われる方が普通に通り抜けているようでしたが。)

直近の動きとしては、9月上旬に団地居住者・地域住民向けの工事説明会が行われたようです。すべての住棟が揃った状態の祖師谷住宅が見られる期間は残り僅かかもしれません。

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